13.気候変動に具体的な対策を 15.陸の豊かさも守ろう

植物と動物の相互作用に関する研究

東南アジアの熱帯林において動物と植物相互作用、特に大型の果実食鳥類であるサイチョウ類による種子散布とその生息環境の保護に関連した研究を継続しています。石川県内の里山では、赤外線センサー付き自動撮影カメラやデジタルカメラのインターバル撮影機能を活用して、花や果実を利用する動物やそれらの送粉者や種子散布者としての生態系機能を解明したいと考えています。

研究業績

  • Threatened species are disproportionately important interactors in a seed dispersal network in Southeast Asia. Albert-Daviaud, A., McConkey, K., Jha, N., Fontaine, C., Kitamura, S., Nathalang, A., Savini, C., Savni, T., Forget, P. M. Integrative Conservation 1: 25-39. 2022. doi.org/10.1002/inc3.9
  • 鳥類による生態系サービス:特に花粉媒介と種子散布に注目して.北村俊平.日本鳥学会誌 64:25-37.2015.doi.org/10.3838/jjo.64.25
  • Frugivory and seed dispersal by hornbills (Bucerotidae) in tropical forests. Kitamura, S. Acta Oecologica 37:531-541. 2011. doi.org/10.1016/j.actao.2011.01.015 

提供できるシーズまたは支援できる技術分野

  • 自動撮影カメラを利用した植物と動物の相互作用のモニタリング手法
  • 野生動物を利用した森林再生の基礎情報

産学・地域貢献に関する経験・実例および連携した企業業種

  • タイ国サイチョウプロジェクトによる保全プログラム
    「サイチョウ里親制度」の紹介と普及活動
  • 自動撮影カメラの画像データを深層学習などで自動処理する技術開発

マッチングしたい分野・業種

  • 在来生物の生態系機能を活用した自然再生など
キタムラ シュンペイ
北村 俊平
准教授
研究分野
植物生態学
略歴
京都大学大学院理学研究科博士後期課程卒
博士(理学)2003
日本学術振興会特別研究員(PD)
兵庫県立人と自然の博物館 研究員
石川県立大学・准教授
教員からの
メッセージ
身近な生き物たちに隠された不思議を解き明かすことが、限られた資源の持続可能な利用につながる近道だと考えています。
https://www.ishikawa-pu.ac.jp/staff/staffname/kitamura-shumpei/