家畜の育種改良の効率化、付加価値の高い生産に繁殖の研究、新技術開発は不可欠です。例えば、胚移植技術は乳牛から和牛生産といった酪肉連携を可能とし、双方の経営を安定にします。さらに、優秀な肉質形質をもつ胚の移植は、ブランド和牛の生産を加速させ，国内外の和牛肉需要を牽引します。しかし、移植可能胚の生産率は40%を下回っており，胚の生産を高め、現場ニーズに応える移植胚を安定確保する目的から、体外受精技術の安定化、効率化に向けた研究を行っています。さらに、受胎率を改善させる移植方法や双子生産技術の開発など、胚移植技術全般を研究のターゲットとしています。

体外受精の効率化

卵子成熟−体外受精−胚発生の各工程で各培地が異なる従来法（対照区）と胚発生に差がない同一培地（効率化）による方法を確立

研究業績

• In vitro survival kinetics of microfluidic-sorted bovine spermatozoa. 
  Kazuko Ogata, Maria Portia B Nagata, Hirofumi Nishizono, Tadayuki Yamanouchi, Hideo Matsuda, Yuki Ogata, Kumiko Takeda, Yutaka Hashiyada, Kenichi Yamashita
  Andrology 2021 May;9(3):977-988. doi: 10.1111/andr.12958.
• Non-surgical transfer of vitrified porcine embryos using a catheter designed for a proximal site of the uterus. 
  Yuri Hirayama, Rie Takishita, Hiroyasu Misawa, Kazuhiro Kikuchi, Koji Misumi, Sachiko Egawa, Sawako Motoyama, Yasunobu Hasuta, Yoshiyuki Nakamura, Yutaka Hashiyada
  Animal Science Journal 91(1) 2020 Jan-Dec;91(1): e13457. doi: 10.1111/asj.13457. 
• The contribution of efficient production of monozygotic twins to beef cattle breeding. 
  Yutaka Hashiyada
  Journal of Reproduction and Development, 63(6) 527-538, 2017 doi: 10.1262/jrd.2017-096.

提供できるシーズまたは支援できる技術分野

• ウシ胚の体外生産技術
• ウシ移植胚の受胎率向上
• ウシ多胎生産技術
• スマート畜産関連技術

社会的成果または実用化された内容、商品、特許など

社会的成果　

• ウシ一卵性双子の効率的作出方法（日本繁殖生物学会賞・技術賞）

商品、特許

• 特許 6620279 家畜の子宮内注入用器具

産学・地域貢献に関する経験・実例および連携した企業業種

• IoTデータ活用を通じた持続可能な養豚繁殖モデルの実証 
  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 スマート農業実証プロジェクト 2020年−2022年
• AIやICTを活用した周年親子放牧による収益性の高い子牛生産技術の開発 
  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 革新的技術開発・緊急展開事業（うち人工知能未来農業創造プロジェクト）2017年−2020年　など

マッチングしたい分野・業種

電子機器、医療機器、センシング技術、認証技術、酪農業、肉牛生産業、養豚業など

研究キーワード

人工授精 体外受精 多胎生産 排卵誘起 発情検知 発情誘起 胚採取 胚移植

関連する分野

農・林・畜産 新技術

関連するSDGs

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