3.すべての人に健康と福祉を 8.働きがいも経済成長も

障害者による粗飼料生産での機械利用とヒツジ生産を支援する技術開発

知的障害、精神障害のある人の就労支援施設において、ヒツジを飼育すると、障害のある人の認知機能の改善、施設が明るくなる、やる気が向上するという効果があることから、障害者就労支援施設でのヒツジ生産を導入するために生研支援センター「イノベーション創出強化研究推進事業」【基礎研究ステージ(基礎研究型)】「障害者による粗飼料生産での機械利用とヒツジ生産を支援する技術開発」で以下の研究を実施している。 

  • 障害者の農業機械運転を支援する技術開発
  • ヒツジ飼育が精神障害・知的障害者に与える影響の検討
  • 障害者のヒツジ飼育を支援する技術開発

詳細は、以下のURLを参照してください。
https://www.naro.go.jp/laboratory/brain/innovation/theme/files/9_03004A12.pdf

研究業績

  • 清水暢子,山﨑智可,浅野桂吾,石田元彦(2021)農福連携(石川ラム)畜産型ヒツジ飼育事業の実施と評価~知的障害のある人への前頭葉機能に与える影響の検討~.北陸公衛誌 第47巻(第2 号):26-35.
  • 大江真吾,清水暢子,石田元彦(2023)農業機械操作時の知的・発達障害者が抱く困難性と思い.北陸公衛誌(印刷中)

提供できるシーズまたは支援できる技術分野

  • 農業機械運転時の障害者の不安および走行方向の間違いに対応できるICT技術
  • 障害者支援施設でのヒツジ生産方法

社会的成果または実用化された内容、商品、特許など

産学・地域貢献に関する経験・実例および連携した企業業種

  1. 平成16~20(独)農研機構 地域農業確立総合研究「関東地域における飼料イネの資源循環型生産・利用システムの確立」推進責任者
  2. 平成17~19農林水産省先端技術を活用した農林水産研究高度化事業研究「飼料イネと粕類主体の搾乳牛用発酵TMR飼料調製技術の開発」総括責任者
  3. 平成22~24畜産技術協会 生産コスト低減畜産生産技術開発推進事業に係わる技術開発課題「稲発酵粗飼料収穫コントラクター導入による地域活性化を支援する技術の開発」代表開発者
  4. 令和4~5 生研支援センター 「イノベーション創出強化研究推進事業」【基礎研究ステージ(基礎研究型)】「障害者による粗飼料生産での機械利用とヒツジ生産を支援する技術開発」研究統括者

マッチングしたい分野・業種

  • ヒツジ生産導入に興味のある障害者就労支援施設
  • 障害者の農業機械運転を支援する技術開発に興味のある農業機械メーカー
イシダ モトヒコ
石田 元彦
特任教授
研究分野
畜産学
略歴
昭和57年3月:京都大学大学院農学研究科博士後期課程畜産学専攻修了
昭和59年4月:農林水産省畜産試験場栄養部研究員
平成2年4月:農林水産省熱帯農業研究センター研究第1部主任研究官
平成14年4月:独立行政法人農業技術研究機構畜産草地研究所企画調整部研究企画科長
平成16年4月:独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構中央農業総合研究センター関東東海総合研究部総合研究第3チーム長
平成21年4月:石川県立大学生物資源環境学部生産科学科教授
平成30年4月:石川県立大学名誉教授
令和4年4月:石川県立大学特任教授(現在に至る)
教員からの
メッセージ
研究の原点は、生産現場にあります。