日本人の食生活では、家庭の中で調理して食べる内食の摂取機会が減少しており、代わりに、外食や中食(購入した弁当・総菜等)の消費が増えるという、いわゆる、食生活の外部化と呼ばれる食生活の変化が進展してきました。これは、いいかえると、食費に占める食材の購入金額の割合が低下してきていることを意味します。また、近年、単身世帯が増加してきていますが、このような単身世帯の食料消費パターンは、世帯員数が二人以上の世帯とは異なっており、外食や中食に依存する割合がより高くなる傾向がみられます。
地域農業の維持・振興方策を検討するためには、こうした食生活の外部化の進展といった消費者サイドにみられる食料消費の傾向やその変化について念頭に置いておくことも重要であると考えられます。
そこで、どのような特徴をもつ消費者がどのように食料を消費しているか、また、食料の消費についてどのような意識をもっているか等について、経済学的な視点から明らかにするための研究に取り組んでいます。
研究業績
- 住本雅洋.2021.食生活の二極化と家計属性.農業経済研究.92(4).359-364.https://doi.org/10.11472/nokei.92.359
- 竹内悠大・住本雅洋.2020.エンゲル係数変動の要因分析.農業経済研究.91(4).466-471.https://doi.org/10.11472/nokei.91.466
提供できるシーズまたは支援できる技術分野
- 消費者の食料消費に関する意識や行動の分析
- アンケート調査結果の分析
産学・地域貢献に関する経験・実例および連携した企業業種
- 農業構造改善事業(経営構造対策)の成果に関する調査(兵庫県農業会議から委嘱(H13、14、15))
マッチングしたい分野・業種
消費者の消費行動のデータ分析
スミモト マサヒロ
住本 雅洋
准教授
研究分野
農業経済学
略歴
神戸大学大学院自然科学研究科単位修得退学
博士(学術)
博士(学術)
教員からの
メッセージ
メッセージ
食料消費の実態への理解を深めることが重要であると考えて教育・研究活動を行っています。
https://www.ishikawa-pu.ac.jp/staff/staffname/sumimoto-masahiro/