園芸花卉の開花・休眠に関する研究

石川県の主要花卉であるフリージアなどの園芸花卉植物について、人為的な開花調節技術の確立を目指した研究を行っています。研究内容として、開花・休眠の生理生態に関係する環境要因や遺伝子の探索を行っています。

植物色素合成に関わる遺伝子の探索と植物色素の生理活性評価

主にナデシコ目植物が生産する植物色素であるベタレイン色素について、色素の合成や修飾に関わる遺伝子の探索を行っています。さらに、植物色素の植物の役割や、ヒトに対する生理活性の探索および評価を行っています。

研究業績

1. Red-Beet Betalain Pigments Inhibit Amyloid-β Aggregation and Toxicity in Amyloid-β Expressing Caenorhabditis elegans. Imamura T, Isozumi N, Higashimura Y, Koga H, Segawa T, Desaka N, Takagi H, Matsumoto K, Ohki S, Mori M. Plant Foods Hum Nutr. 77(1):90-97 2022 doi: 10.1007/s11130-022-00951-w.
2. Isolation of amaranthin synthetase from Chenopodium quinoa and construction of an amaranthin production system using suspension-cultured tobacco BY-2 cells. Imamura T, Isozumi N, Higashimura Y, Miyazato A, Mizukoshi H, Ohki S, Mori M. Plant Biotechnol J. 17(5):969-981 2019 doi: 10.1111/pbi.13032.
3. Characterization of spermidine synthase and spermine synthase -The polyamine-synthetic enzymes that induce early flowering in Gentiana triflora Imamura T, Fujita K, Tasaki K, Higuchi A, Takahashi H. Biochem Biophys Res Commun. 463(4):781-6 2015 doi: 10.1007/s00425-008-0717-1
4. The gentian orthologs of the FT/TFL1 gene family control floral initiation in Gentiana. Imamura T, Nakatsuka T, Higuchi A, Nishihara M, Takahashi H. Plant Cell Physiol. 52(6):1031-41 2011 doi: 10.1093/pcp/pcr055

提供できるシーズまたは支援できる技術分野

• 花卉生産分野（開花休眠研究）
• 機能性食品分野（植物色素研究）

社会的成果または実用化された内容、商品、特許など

1. 特許 第6986973号、発明者：森 正之、今村 智弘、高木 宏樹、大木 進野、水越 裕治、発明の名称：ベタレイン色素の合成方法
2. 公開番号：WO2020-080503、発明者：森 正之、今村 智弘、東村　泰希、水越 裕治、発明の名称：ベタレイン色素の合成方法

産学・地域貢献に関する経験・実例および連携した企業業種

• 廃棄品の肥料化に関する企業との共同研究
• フラワー事業を展開する企業との共同研究

マッチングしたい分野・業種

• 花卉生産分野（開花休眠研究）
• 機能性食品分野（植物色素研究）

研究キーワード

フリージア 休眠 園芸花卉 植物色素（ベタレイン色素） 開花

関連する分野

農・林・畜産 新技術

関連するSDGs

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