食品由来の成分の働きについて、様々な実験系を用いて評価を進めています。食品や天然物から成分を抽出し、免疫細胞や骨細胞、皮膚細胞など評価対象とする細胞種を用いて評価します。これまでにツバキ葉に含まれる成分が骨代謝改善に効果を示すことが研究を通じて明らかになってきており、加齢性疾患の一つである骨粗鬆症予防改善が期待される食品の開発を目指しています。また、皮膚は生体最大の防御組織であり、加齢に伴う皮膚老化や湿潤低下の抑制に関する天然物の評価も行なっています。さらに、食品と関連のある化学物質や環境化学物質の影響評価を行い、リスク評価につなげています。

研究業績

• Inhibitory effect of aqueous extract of Cuminum cyminum L. seed on degranulation of RBL-2H3 cells and passive cutaneous anaphylaxis reaction in mice. Hada M., Nishi K., Ishida M., Onda H., Nishimoto S.and Sugahra T. Cytotechnology, 71, 599-609.(2019)
• Immunomodulatory effects of citrus fruit auraptene in vitro and in vivo.Nishimoto S., Muranaka A., Nishi K., Kadota A. and Sugahara T. Journal of Functional Foods, 4. 883-890.(2012)
• Nuclear cataract caused by a lack of DNA degradation in the mouse eye lens. Nishimoto S., Kawane K., Watanabe-Fukunaga R., Fukuyama H., Ohsawa Y., Uchiyama Y., Hashida N., Ohguro N., Tano Y., Morimoto T., Fukuda Y., Nagata S. Nature, 424, 1071-1074.(2003)

提供できるシーズまたは支援できる技術分野

機能性及び安全性を評価するための技術

• 細胞を用いた評価（免疫系細胞、骨代謝関連細胞、皮膚関連細胞）
• マウスを用いた評価（免疫系、骨代謝、環境化学物質）

社会的成果または実用化された内容、商品、特許など

野々市市との共同研究を通じ、「焙煎ツバキ葉茶」の開発
特願2017-214705【発明の名称：骨代謝調整剤】 

産学・地域貢献に関する経験・実例および連携した企業業種

• ツバキ葉による骨粗鬆症予防（野々市市）
• ハトムギ葉茎による肌保湿効果（JA能美）

マッチングしたい分野・業種

骨の健康、皮膚の健康に関する評価を実施し、保健機能によるエビデンス付加に関心のある企業など

研究キーワード

アレルギー 免疫 生体リスク評価 皮膚科学 骨代謝

関連する分野

健康・福祉 食品

関連するSDGs

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